2019年3月13日
日本経済新聞 引用
海外の交流サイト(SNS)に広告を出す権利の購入を持ちかけ、必ず値上がりすると事実でない説明をして顧客を勧誘したなどとして、警視庁生活経済課は13日までに、会社役員、吉野美穂子容疑者(66)=東京都多摩市永山=ら男女4人を特定商取引法違反の疑いで逮捕した。
同課は、吉野容疑者らが同様の手口で2013年から17年にかけ、全国の延べ約2万3300人から約181億円を集めたとみて捜査。同容疑者は、「(勧誘時の)言動は覚えていない」と容疑を否認しているという。
全国各地で、勧誘のためのセミナーを開催。知人などを勧誘すれば紹介料を支払う連鎖販売取引(マルチ商法)の仕組みも使っていた。
吉野容疑者の逮捕容疑は16年7月、佐賀県在住の50代男性に対し、マレーシア企業が運営するとされるSNS「エムフェイス」に広告を出す権利の購入を打診。権利を買えば付与する電子クーポンについて「絶対に損しない」などと事実でないことを伝え、勧誘するなどした疑い。
同課によると、吉野容疑者らはエムフェイスの広告権を購入すれば、現金や独自の仮想通貨と交換できる電子クーポンを付与するなどとして投資家らを勧誘。「保有していれば値上がりする」などとうたっていたという。
2019年3月13日
朝日新聞 引用
マレーシアのSNS「mface(エムフェイス)」の広告枠を買えば「必ずお金が増える」などとうその宣伝をして勧誘したなどとして、警視庁は会社役員の吉野美穂子容疑者(66)=東京都多摩市永山6丁目=ら都内の男女4人を特定商取引法違反(不実の告知)などの疑いで逮捕し、13日発表した。
エムフェイスへの投資話はマレーシアでも問題視されており、マルチ商法(連鎖販売取引)の手口が国内に「輸入」された形だ。同庁は、吉野容疑者らが全国の約2万3300人から約181億円を集めていたとみている。
生活経済課によると、ほかに逮捕したのは、東京都調布市西つつじケ丘2丁目の無職笹崎幸雄(67)、渋谷区神宮前3丁目の職業不詳田原正明(38)、世田谷区船橋5丁目の職業不詳磯貝孝子(54)の3容疑者。吉野容疑者の逮捕容疑は、2016年7月、東京都新宿区内で開いたセミナーで佐賀県の50代男性に「誰でも絶対に損しないばかりか、必ずお金が増える」とうそを言って勧誘したなどというもの。吉野容疑者は「セミナーでの言動は覚えていない。被害者のことはわからない」と容疑を否認しているという。
エムフェイスをめぐっては「ねずみ講ではないか」との相談が15年8月に警視庁にあり、調べていた。東京都消費生活総合センターによると、都内だけで13年以降、海外SNSの広告への投資話に関する相談が90件寄せられている。
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